韮崎大村美術館へ行ってきました

160216
 山梨が生んだ偉人、ノーベル生理学・医学賞受賞者・大村智さんが、鈴木信太郎の画がお好きでコレクションしていると元旦の山日(山梨日日新聞)の記事で読んだ。意外な組み合わに驚くとともに、なんだか急に鈴木信太郎が見たくなってきた。うち(小淵沢)から車で20分くらいのところに大村さんが作ったという美術館、その名も韮崎大村美術館があるという。話題の美術館にこの正月出かけてみた。
 こんなことを言うのは大変恐縮で僭越で恐れ多いのだが、大村さん、絵の趣味がいいのだ。
 まず、美術館1F入ってすぐのところに信太郎のドローイングを発見。これがすごく良かった。周りに人がいなかったら盗んで帰りたくなるほどだ。題材は柘榴の木と栗の木を描いたもの、葡萄畑を描いたものなどで、いずれも水彩とクレヨンで爽やかで味わい深く描かれている。
Fには信太郎の油彩の大作が数点、こちらも、何でもない風景画だが、朴訥とした豊かさに感動を覚えた。
 鈴木信太郎の他にも、梅原龍三郎や中川一政の油彩画、島岡達三やバーナードリーチという人の手による(民芸風な?)器や皿があり、僕の好みだった。
 正月早々実に良いものを見た。

 今は大村さんフィーバーでにぎわいを見せているが、そのうちおさまって閑散としたあたりをねらって再び訪れてみたい。